オペラ座の怪人

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彼を「怪人」と言ってしまっていいのかな~オペラ座の怪人(子どものための世界文学の森 34)(感想・レビュー)

今日のおすすめ本

オペラ座の怪人(子どものための世界文学の森 34)
ガストン ルルー(著), 若菜等+ki(イラスト), Gaston Leroux(原著), 村松 定史(翻訳)

目次

  • みなさんへ
  • この物語のおもな人々
  • 本編
    • ゆうれいのうわさ
    • 海に落ちたスカーフ
    • 怪人のきょうはく
    • 天使の音楽
    • 音楽の悪魔
    • クリスチーヌはどこへ
    • ペルシア人の案内
    • オペラ座の秘密
    • 怪人とは何者か?
    • かべごしの会話
    • 死者のミサ曲
    • 焼けつくような地獄
    • サソリか、バッタか
    • 怪人の最後と二人の出発
  • 解説
  • 感想文

原作は100年以上も前に書かれたもの

「オペラ座の怪人」はフランスの作家、ガストン・ルルーによって100年以上も前に書かれました。ルルーは実際のオペラ座の施設の構造を取材し、実際に起こった事件なども参考にしなからこのお話を作ったそうです。そのため、オペラ座の建物の表現にはリアリティがあり、それがこのお話を面白くしている要素の一つだと思います。現在に至るまで、たくさんの書籍が出版され、ミュージカルや映画も数多く作られました。

このように時代を超えて読者を魅了し続けている「オペラ座の怪人」ですが、大人向けに出版された本を子どもが読むのはさすがにハードルが高いです。でも、「子どものための世界文学の森」シリーズの「オペラ座の怪人」は、易しい表現でわかりやすく書かれているため、小学生でも「オペラ座の怪人」のお話を無理なく楽しむことができます。

訳者の「みなさんへ」から読むとわかりやすい

「子どものための世界文学の森」シリーズの本は、始めのページに「みなさんへ」という訳者のコメントが載っています。この本にも載っているので、ぜひ読んでから本編を読んでみてください。短いコメントですが、このページを読むと「オペラ座の怪人」がどのようなお話なのか少しわかるため、本編を読むのが楽しみになります。内容を何も知らずに読むよりも理解しやすくなるので、「みなさんへ」も飛ばさずに読むことをおすすめします。

また、本の最後にこの本を読んだ児童の感想文が載っているのも、面白い構成だなと思いました。でも、これを夏休みの読書感想文にしてはダメですよ~。

初めから怪しい雰囲気でどんどん読み進めたくなる

いろいろなことが起こるので、飽きずに続きを読みたくなるお話です。私はあっという間に最後まで読み終えてしまいました。読んでいくうちに、怪人の生い立ちが明らかになり、とても複雑な気持ちになります。様々な登場人物の立場に立ってみて、それぞれの人の気持ちに思いを巡らせてみてください。

本の好きな子なら低学年からでも

漢字にはふりがながついています。挿絵は少なめです。

小学校3年生くらいから読めると思います。読書が好きな子なら低学年でも読めるかもしれません。うちの息子のどんべーくん(小3)は、まだ読んでいません。

長いお話なので、大人が読んであげるなら少しずつ分けて読むことになると思います。内容の理解を考えると、小さい子に読んであげるのには向きません。楽しめる年齢になってから、自分でじっくりと読むのが良いのではないでしょうか。

どんべー(ぼく)
ぼくはまだ読んでないよ

『オペラ座の怪人』の情報はこちら

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マペ(お母さん)

息子(どんべー)が小さい頃、1000冊以上読み聞かせをしました。せがまれて一冊を何度も読んだので、読み聞かせの回数は1万回を超えるのではないかと思います。最近は読み聞かせの機会も減ってしまい、ちょっとさみしいような楽になったような。

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