10人のゆかいなひっこし

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美しい絵本で数の合成や分解を学ぶ~10人のゆかいなひっこし(美しい数学(1))(感想・レビュー)

今日のおすすめ本

10人のゆかいなひっこし (美しい数学 (1))
安野 光雅(著)

10の合成、分解を楽しく理解できるしかけ絵本

見開き左右のページに異なる家の絵が描かれていて、そこに10人の子どもたちが住んでいます。子どもたちが一人ずつ引っ越しをしていくのですが、引越し先の家の絵のまどのいくつかに穴が空いていて、室内が見えるようになっています。

でも引っ越した全ての子どもが見えるわけではありません。元の家に残っている子どもの数を数えて、新しい家に何人引っ越したのかを考えてみようね、という絵本です。

つまり、10の合成や分解を楽しく学べるしかけ絵本になっているというわけです。

絵のところに文字はありません。シンプルですが、飽きないような工夫があります。数の学びだけにとらわれず、元の家と引越し先の家の室内の変化や、かわいらしい子どもたちの様子にも注目してみてください。

始めと終わりの文章も読んでほしい

子どもたちの引っ越しが始まる前のページには、この本の対象読者である幼児向けに平仮名でメッセージが書かれています。内容はこの本の使い方です。おはじきを使うやり方を書いてくださっています。

一方、本の最後の奥付のページには、保護者向けの解説が書かれています。この解説を読むと、安野光雅さんがどのような気持ちでこの本を作られたのかが、とてもよくわかります。

安野光雅さんの絵は緻密で美しく、温かみがあってすてき!

細かいところまで丁寧に描かれていて美しいというのが、安野光雅さんの絵の特徴です。「10人のゆかいなひっこし」の絵を見てみると、美しさがありながら温かみがあって、かわいらしさもある素敵な作品になっています。子どもたちの表情やファッションがとにかくかわいいです!

また、家の外観や室内も細かく書き込まれていて見ていて飽きません。ここは台所かな?こっちはお風呂かな?ギターがあるね!などと会話をしながら親子で読むと楽しい一冊です。

数に興味が出てきた幼児におすすめ

数を10まで数えられるようになったら、この本にも興味が出てくるかもしれません。

親は子どもにはいろいろと期待してしまうものですが、この本を開いたら、「10の合成をマスターさせるぞ~!」みたいな意気込みは捨てて、楽しく読みたいですね。

どんべー(ぼく)
9と1,8と2,7と3…

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マペ(お母さん)

息子(どんべー)が小さい頃、1000冊以上読み聞かせをしました。せがまれて一冊を何度も読んだので、読み聞かせの回数は1万回を超えるのではないかと思います。最近は読み聞かせの機会も減ってしまい、ちょっとさみしいような楽になったような。

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