今日のおすすめ絵本
カタカナダイボウケン
宮下 すずか(著), みやざき ひろかず(イラスト)
カタカナ擬人化のユニークなお話
カタカナの一文字一文字が、本やノートから出てきてあちこちに出かけてしまいます。トラブルに巻き込まれたり、協力しあって危機を乗り越えながら冒険するお話です。カタカナたちが、生命をもっているように生き生きとユーモラスに描かれています。
文字の形をよく見ると、あの字とこの字は似ているなあと気づくことってありますよね?この線を一本とるとあの字に似てるんだなあと気づいたり、楽しみながらカタカナに親しむことが出来ます。
挿絵が多めで、かわいらしくて親しみやすい絵になっているため、小学校低学年の子が読みやすい本だと思います。うちの息子のどんべー君は「ホンノムシ」のお話に出てくるいろいろな虫の絵を見てケラケラ笑ってました。
文字が入れ替わってしまって変な虫がたくさんできちゃった
「ホンノムシ」のお話では、主人公の「らっちゃん」がお母さんから「ホンノムシ」と呼ばれているのを聞いたカタカナたちが、ホンノムシってなんだろうと不思議に思って、あちこちに調べに行きます。
冒険したかいがあって、ホンノムシの意味がわかりました。でも、もうすぐ朝になってしまいそう!カタカナたちは朝になる前に本のページに帰らなくてはならないのです。そこで慌ててしまい、バラバラになって、変な虫がたくさん出来てしまいました。一文字違うだけでも全然違う。「テントウムシ」が「テントムシ」になってしまったり。面白い虫がいくつも出来ました。変わった虫を自分で考えてみるのも楽しそうですね。
漢字は小1レベルのみ。1~3年生くらいにおすすめ
幼児が一人で読むには、ちょっと長いかなと思います。小1レベルの漢字が使われていますが、ほとんどひらがなとカタカナが多いです。小学校1~3年生くらいくらいの子が自分で読んで楽しめそうです。
幼児に読んであげるなら少しずつが良さそうです。ただし、読み聞かせしづらい本かもしれません。ひらがな・カタカナをある程度マスターしている子が、自分で読むほうが楽しめるかもしれません。例えば、「ソ」と「ン」って似てるよね、ってわかってるような子に向いているかも。
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