今日のおすすめ絵本
ふたりはともだち
アーノルド・ローベル(著), 三木 卓(翻訳)
国語の教科書にも採用になった「おてがみ」も収録
光村図書の二年生の国語の教科書(下巻)に「おてがみ」が採用されています。
誰からもお手紙をもらえないという、がまくんのためにかえるくんがある行動をおこします。二人の友情をユーモラスに描いたお話です。お互いを思う気持ちが、かえるくんの行動やがまくんの言葉に表れていて「友情っていいもんだなあ」と思わせてくれます。そして脇役のかたつむりくんがまた良い!
決して押し付けがましい友情物語ではなく、思わず笑ってしまうような展開もあって二年生には楽しく読めるお話だと思います。教科書ではタイトルも「お手紙」というふうに漢字が使われ、本文も二年生に合わせた漢字が出てきます。そのあたりは教科書らしく変更が加えられています。
対象的な「がまくん」と「かえるくん」
最初のお話の「はるがきた」を読むと、がまくんとかえるくんは対象的なキャラクターなんだなということに気づきます。見た目もがまくんの方は脚が短くてずんぐりしていて、かえるくんの方は背が高くてスタイルが良い。
そんなふうに異なる二人だけれど、お互いのことを思いながら過ごしています。時にはその思いが空回りしたり、怒らせてしまうこともあるけど、二人がとても仲良しなのが伝わるお話ばかりです。
私が特に好きなのが「なくした ボタン」というお話。がまくんが服のボタンをなくしてしまって二人で探しに行くのですが、お話の最後でがまくんは、かえるくんに迷惑をかけてしまったことに気づきます。その後のがまくんの行動とかえるくんの反応がとても大好きで、何度読んでも幸せな気持ちになります。うちのどんべー君もこの話が大好きで、幼稚園のころに何度も二人で読みました。
がまくんとかえるくんの本は「ふたりはともだち」以外にも「ふたりはいっしょ」「ふたりはいつも」「ふたりはきょうも」があります。我が家は全部持っているので、また改めて記事を書きたいと思います。
ほぼ、ひらがな。漢字は小1レベルのものにふりがな付き
小学校1年生が一人で読むのにちょうどいいお話です。全5話で、一つ一つはそれほど長くないので、一つずつ読めば無理なく読める量だと思います。ひらがなの読みが得意な子なら年長さんくらいでも読めます。絵本というよりは、文の中に挿絵がたくさん出てくるタイプの本です。
読み聞かせは乳幼児からおすすめです。乳児には話の意味はわからないと思いますが、お話を読んでいるときのお父さん、お母さんの表情からきっとこのお話の温かさを感じてくれるのではないかと思います。

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