読み聞かせのススメ

読み聞かせあれこれ

読み聞かせのススメ~子どもに本を読んであげるメリットとは

メリット1:読み聞かせで親子のふれあう時間が持てる

小さな子どもと何をして遊んだら良いかわからない、というお父さんお母さんにも読み聞かせはおすすめです。本さえあれば、どこでも気軽に始めることが出来ます。子どものための絵本が手元になくても、普段自分が読んでいる趣味の本や、図鑑、画集、写真集などでも、楽しい時間を過ごすことが出来ます。新聞や雑誌などの写真を見ながら記事を読んであげてもいいと思います。

読み聞かせをする場合、必ず親子の体の距離が近くなります。赤ちゃんだったらひざに乗せてあげたり、少し大きい子なら隣に寄り添う形になると思います。体が近くに来るとお互いの温もりを感じたり、細かな動きや息づかいに気がついたり、心の距離感も近くに感じられます。子どもだけでなく、親自身も幸せな気持ちになれるということです。

「上手に読めないから、読んであげることが出来ない」という方もいるのですが、上手に読もうとする必要は無いと思うのです。上手かどうかよりも、子どもはお父さんお母さんの声が聞こえることがうれしいと思うから。

メリット2:赤ちゃんには色や音が刺激になる

乳幼児向けの絵本は鮮やかな色合いのものがとても多いのですが、それは、小さな赤ちゃんには淡い色やコントラストの弱い色はわかりにくいからなのです。だから鮮やかな色の絵本をたくさん見せてあげることで、色に対して興味が出たり、それぞれの色の違いを感じることが出来るようになります。絵本だけでなく、画集や色鮮やかな写真集などもこどもの興味の対象になるかもしれません。

まついのりこさんの「じゃあじゃあびりびり」のような、身近な物の音を表現して書かれた本は、赤ちゃんにはとても親しみやすいのでおすすめです。本の体裁も厚紙で出来ていて壊れにくく、赤ちゃんが自由に持ったりめくったり放り投げたり(笑)出来ます。

赤ちゃん向けの本を探す

メリット3:本を読んであげることで、文字に親しむことができる

文字の書いてある絵本なら、自然と絵と共に文字を目にすることになります。赤ちゃんには文字な何なのか理解できませんが、何度も目にしているうちに、文字に興味が出てきます。

文字そのものを楽しむ本もあります。
私が好きなのは安野光雅さんの「あいうえおの本」や「ABCの本」です。例えば「あいうえおの本」の場合だと、1ページに大きく一文字ずつひらがなが書かれているのですが、その文字の表現に工夫があります。その文字に関係のあるものの絵も描かれていて、ついついじっくりと見てしまう絵本です。とても丁寧に描かれた絵本なので、子どもだけでなく大人も楽しめるおすすめの一冊です。

メリット4:本のお話の世界に出会って心が育まれる

実際にはありえないようなことが絵本の中では起こったり、逆に現実の暮らしの中で経験するようなことが絵本の中にも出てきて共感したり。本を読むことで驚きや楽しい気持ちや、時には悲しい気持ちを疑似体験することが出来ます。

登場人物たち(動物のこともあるけど)が友達同士だったり、親子やきょうだいだったり、関係性によってもストーリーが異なるし、本の数だけお話があります。本の中の彼らが話す言葉や行動が理解できることもあるし、どうしてそんなことを言うんだろう?と思うこともあったり。そんなふうにして感じる心を育ててくれるのも本の良いところだと思います。

幼児期の子どもに絵本を何度も読み聞かせていると、お話の内容を覚えてしまって、子どもが気に入った言葉を繰り返し言ったりします。面白い言い回しや子ども自身が普段使わないような言葉を特にたくさん言ったりするのが、とっても可愛らしいです。

ずーっと ずっと だいすきだよ」は、少年と飼い犬との物語なのですが、私の息子のどんべー君はこの本を読んであげるととても複雑な表情になります。泣きたいのですが我慢しているんです。泣いても良いんだよと言うとブワ~っと急に泣き出したり。どんべー君は気持ちを表現することは苦手だけど、心はちゃんと育っているんだろうなと思って安心しました。

メリット5:読んだ本から、知識を得られる

親が子どもに本を読んであげようと思う動機の一つはこれなのではないでしょうか。学校の勉強に遅れずについていってほしい、賢い子になって将来充実した人生をおくってほしい、いろいろな願いがありますよね。

最近はそういった親のニーズに応えるような本も出版されていて、人気になっています。

理科好きな子に育つ ふしぎのお話365」は学校の理科で学ぶ内容に通じるようなお話がたくさん収録されています。子どもたちの関心をひくようなお話が、1ページずつにまとめられているので、無理なく読めるところが人気の理由かもしれません。

この手の本が素晴らしいからといって、子どもに知識を与えようと親が意気込んでしまうと嫌われます(笑)子どもが興味を示すところだけ読んであげればいいや、というくらいの気楽さで良いのではないでしょうか。

メリット6:読書が好きになる可能性が高い

赤ちゃんのころから読み聞かせをしていると、子どもは親が本を読んでくれることを期待するようになり、本を読んでもらっている間は共に時間を過ごせるのだと理解するようになります。つまり自然の流れで本に親しむようになり、読書が好きになる可能性は高いと思います。

ただし、ここで誤解してはいけないのは、必ずしも「読書好き=読解力がある=国語の成績が良い」というわけではないということです。こんなに本を読んでるのに、なんで国語のテストは出来ないの?ということも悲しいかな、わりとあります。

でも本を読むのが嫌いだと、文章の読解力や理解力を伸ばすのも苦労すると思いませんか?まず、本を読むことに抵抗がないというのは大きなアドバンテージだと思います。

そして何よりも、本を読むのが好きだと人生の楽しみが一つ増えるのです。私はこれが一番の財産だと思っています。

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マペ(お母さん)

息子(どんべー)が小さい頃、1000冊以上読み聞かせをしました。せがまれて一冊を何度も読んだので、読み聞かせの回数は1万回を超えるのではないかと思います。最近は読み聞かせの機会も減ってしまい、ちょっとさみしいような楽になったような。

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