しずくのぼうけん

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しずくが変身しながら大冒険~しずくのぼうけん(感想・レビュー)

今日のおすすめ絵本

しずくのぼうけん
マリア・テルリコフスカ (著), ボフダン・ブテンコ (イラスト), うちだ りさこ (翻訳)

内田莉莎子さんの翻訳がすばらしい!

内田莉莎子(うちだりさこ)さんは『てぶくろ』『おおきなかぶ』などを翻訳された方です。この二冊はずっと前から知っていましたが、『しずくのぼうけん』のことは、子どもを生んでから知りました。初めてこの絵本を手にとった時は、最近書かれた新しい絵本だと思っていたのですが、初版が1969年とのことで私が生まれる前から世に出ていた本だったのです。子どものころに読んでいなかったのが残念に思うくらい、今ではこの本がお気に入りです。

しずくのぼうけん』が好きな理由の一つは、内田莉莎子さんの翻訳がすばらしいということです。

まず、しずくのキャラクターがとても生き生きと伝わってきます。マリア・テルリコフスカさんの原文は読んだことがないのでわからないのですが、内田さんの翻訳ではこのしずくは女の子のようです。彼女(しずく)の言葉はとてもテンポが良くて、読んでいるとどんどんお話に引き込まれていきます。

「冒険」とタイトルにある通り、しずくがあっちこっちに行って冒険するお話なのですが、うちださんの翻訳によってわくわくする気持ちが高まっていきます。詩のようなリズムにのって読める楽しい絵本です。もちろん、原作が面白いというのはもちろんですが、外国語を日本語に翻訳し、世界観を壊さず表現することは簡単なことではないと思います。内田さんの翻訳によって、原作の良さが引き出されているのだと思います。

しずくの冒険を通して、水、蒸気、氷と変化することを知ることが出来る

お話の内容は『しずくのぼうけん』というタイトルから想像がつくかもしれませんが、しずくがいろいろな場所に行って、いろいろな形に変化するよ、というお話です。大人であれば水が気体になったり液体になったりすることは知っていますが、小さな子どもにとっては新しい発見です。理科の勉強という以前に、こういうお話から自然とこのような知識を得られるというのが絵本の良さです。

とは言っても、この絵本はやはり「冒険」の本なのです。しずくが次はどこへ行くんだろう?次のページではどんな形に変わっちゃうんだろう?なんて楽しみながら読む絵本です。間違っても学習絵本ではない・・・と私は思っています。

子どもが描いたような線の絵でかわいらしくて親しみやすい

洗濯屋のおばさんの服装とか色合いとか、お医者さんの格好などが外国の絵本だなあという感じで可愛らしいです。全体的には、しずくの形や建物や自然などが単純な線と色で描かれていますが、ところどころに工夫があります。汚れている場面だったり、洗濯の場面だったり。

誰でもかけそうじゃん!と思われそうな絵だけど、このテンポのいいお話にはこのシンプルに伝わる絵が相性がいいんでしょうね。

読み聞かせや初めての自分読みにおすすめ

とても読みやすい本なので、小さな子に読み聞かせるのにおすすめです。年長さん~小1くらいのはじめての自分読みにも良いかもしれません。ただし、字も手書き文字なので、慣れないと読みづらいかもしれません。親が何度か読んであげて内容をわかっていれば、読めるのではないかな。字はすべてひらがなで、温かみのある文字です。

ちなみに、文字(レタリング)は『ぐるんぱのようちえん』などを書いた堀内誠一さんです。堀内さんの奥様は内田莉莎子さんの妹さんだそうです!今調べて知りました。

どんべー(ぼく)
しずくなのにクリーニング屋に行こうとしてるところがおもしろいよね。

『しずくのぼうけん』の情報はこちら

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マペ(お母さん)

息子(どんべー)が小さい頃、1000冊以上読み聞かせをしました。せがまれて一冊を何度も読んだので、読み聞かせの回数は1万回を超えるのではないかと思います。最近は読み聞かせの機会も減ってしまい、ちょっとさみしいような楽になったような。

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