今日のおすすめ絵本
おばけのてんぷら
せな けいこ (著)
「ねないこだれだ」の、せなけいこさんの絵本
有名なおばけの絵本「ねないこだれだ」を描いた、せな けいこさんの絵本です。せな けいこさんは「ねないこはわたし」という自伝的な絵本も出版されていて、その本では制作過程やさまざまな子育てのエピソードが書かれているそうです。私もまだ読んだことがないので読んだらブログで紹介したいと思います。書名からして面白いですよね!
今日紹介するのは、我が家のどんべー君が幼稚園の頃に大好きだった「おばけのてんぷら」のお話です。これはめがねうさぎが出てくる人気シリーズのうちの一冊です。
うちにあるのは大判の本ですが、今Amazonで売っているのは小さいサイズの本みたいです。購入される方はサイズ表記を確認してから購入されることをおすすめします。
ちぎった紙の端っこの風合いが好き!
せな けいこさんの他の作品もそうですが、この絵本のうさぎやおばけも、切った紙を貼り合わせて作られています。
表紙を見てもわかるのですが、うさぎの輪郭は紙を手でちぎったようになっていて、おばけはハサミで切ったようにきれいな曲線になっています。うさぎの方は毛のふわふわ感が表現されていて、かわいらしくていいですね。
「ねないこだれだ」の絵本では、おばけも手でちぎったようなふわふわの輪郭でしたが、この絵本では、うさぎとおばけの表現に変化をつけているようです。
表紙のうさこ、メガネかけてません!めがねうさぎなのに?
こねこくんのお弁当に入っていた天ぷらが気に入ったうさこは、自分でも作ってみようと思い立ちます。お店に材料を買いに行くところからはじまるので、小さな子にも料理の過程がわかりやすくなっています。こういうことを自然と絵本で知ることが出来るって素敵ですよね。
こうして、料理を始めたうさこですが、玉ねぎが目に染みてメガネを外してしまいます。さて、メガネをどこへ置いたでしょう?置いちゃいけないところに置きました。正確に言うと「入れました」!そこで表紙のうさこです。うさこ…だからメガネかけてないのね!
調子づいたおばけさん、痛い目にあう
うさこの作る天ぷらの匂いに誘われて、山から降りてきたおばけ。うさこはメガネをはずしているし、そうでなくとも、もともと無頓着なんでしょう。おばけが天ぷら食べちゃってることに気が付かない。このとぼけた感じがかわいくて、天ぷらなくなっちゃうよ、と教えてあげたくなります。
この後、天ぷらを食べたおばけが一人で勝手に痛い目にあって去って行って、一件落着。…かと思いきや、最後まで笑わせてくれます。うちのどんべー君はこの最後の展開が大好きで、何度も読んでくれとせがまれました。読むたびにゲラゲラ笑って楽しい思い出です。
テンポ良く読めてわかりやすいので、読み聞かせにおすすめ
お話の内容がわかりやすくて展開も面白いので、幼児への読み聞かせにおすすめです。
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