ジキルとハイド

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もしかして、あなたも私もジキル博士?~ジキルとハイド(子どものための世界文学の森 31)(感想・レビュー)

今日のおすすめ本

ジキルとハイド(子どものための世界文学の森 31)
ロバート・L.スチーブンソン(著), 井江 栄(イラスト), Robert L.Stevenson(原著), 下田 紀子(翻訳)

目次

  • みなさんへ
  • この物語のおもな人びと
  • 本編
    • まどのない家
    • ハイド氏の正体は?
    • なぞの関係
    • ジキル博士は平気
    • カールー卿殺人事けん
    • あやしい手紙
    • ラニョン博士の死
    • 最後の夜
    • ラニョン博士の書類
    • ヘンリー・ジキル博士の告白
  • 解説
  • 感想文

二重人格をテーマに書かれた「ジキルとハイド」

このお話は「ジキル博士とハイド氏」という名前で呼ばれることもあります。作者はイギリス生まれのロバート・ルイス・スティーブンソンです。スティーブンソンは冒険小説の「宝島」を書いた作家です。この2つの作品が同じ作者というのは、少し意外な気もしますね。

ジキル博士は優秀でみんなから尊敬される人物ですが、一方のハイド氏は凶悪な事件を次々と起こすやっかいものです。周りの人たちを巻き込みながら、ジキル博士とハイド氏の関係が明らかになるのですが、読後はジキル博士に対して、複雑な気持ちになりました。

このお話を小学生がどこまで理解できるかわかりませんが、子供のときに読んでみて、また大人になって改めて読んでみるというのもいいかもしれません。読む時期によって違った感じ方があってもいいですよね。

抑圧されれば解放されたいと思ってしまう

本編のあとにある「解説」のページには、「ジキル博士とハイド氏」が書かれた頃のイギリスの様子が書かれています。子どもでも敬虔なキリスト教徒であることを求められ、真面目でいなくてはならないという、少し抑圧されているところがあったようです。きっと、ジキル博士もそんな時代を過ごしてきたのでしょう。

他人から見て非の打ち所の無い立派な人に思えても、その姿が真実とは限らない。立派な人に思われるよう、我慢を重ねているうちに、これは本当の自分の姿ではないと気づいて苦悩する。悪の道に走り解放された気持ちになったけれど、これもまた全てが真実の姿ではないのだと思います。人として、どんなふうに生きるか。その答えは人の数だけあるのかもしれません。

怪しげな雰囲気が出ているイラストが素敵

挿絵は井江栄さんです。モノクロの挿絵が多いですが、カラーの挿絵も少しあります。ハイド氏の狂気に満ちた表情のイラストや、凝った構図のイラストなど、「ジキルとハイド」のお話の世界観が伝わってきます。モノクロのイラストはシンプルな線画ですが、外国っぽさがあって素敵だなと思いました。

小学校3年生くらいからがおすすめ

漢字にふりがながついています。挿絵は少なめです。

巻末に載っている感想文を書いているのは3年生です。少しずつ読み進めれば、そのくらいの年齢から楽しめると思います。小学校1,2年生でも読めないことはないと思いますが、読書が苦手な子には大変かもしれません。

どんべー(ぼく)
まだ読んでません
マペ(お母さん)
「はいど」って打つと予測変換で「杯戸町」が出てくるの、笑っちゃうからヤメテ~

『ジキルとハイド』の情報はこちら

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マペ(お母さん)

息子(どんべー)が小さい頃、1000冊以上読み聞かせをしました。せがまれて一冊を何度も読んだので、読み聞かせの回数は1万回を超えるのではないかと思います。最近は読み聞かせの機会も減ってしまい、ちょっとさみしいような楽になったような。

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