今日のおすすめ本
ねこねこ日本史でよくわかる 日本史大事件
福田 智弘(監修), そにしけんじ(その他)
ゆるい「ねこねこ」たちと一緒に歴史の流れをつかもう
表紙は関ヶ原の戦いの徳川家康と石田三成です。石田三成がなぜメガネを掛けているのか、私にはわかりません。そもそもこれが、メガネなのかどうかもわかりませんけども。
NHKで放送されている「ねこねこ日本史」を見ていたり、そにしけんじさんの「ねこねこ日本史」の本を読んでいる人にはお馴染みの、かわいくてゆるい猫たちがたくさん出てきます。
ただし、マンガ本ではありません。出来事別に文章で書かれていて、挿絵のようにねこねこの絵が出てきます。例によって、猫ではない人もいます。天下統一されたあの方です。あだなが「サル」ですからね。猫なわけないですよねえ。
「ねこねこ日本史でよくわかる 日本の歴史」と同じで、合間に「ねこねこクイズ」があります。クイズに答えながら勉強したことを楽しく確認できるようになっています。質問はネコ語だけどニャ。
縄文時代から現代まで。広く浅く知ることができる
この本では縄文時代から現代までの流れをつかむことができます。
書名の通り、出来事別に書かれているので日本の歴史を通して理解するのに役立ちます。詳しいことまでは書かれていないので、この本を読んで興味を持った出来事を自分で調べてみると勉強になりそうです。なぜこういう事件が起こったのか、結果的にどうなったのか、ということを知ることで当時の人たちがどんなことを考えて生きていたのか、想像してみるのも面白いですね。
近現代はかなりざっくり。だけどIPS細胞の研究のあの方が!
人物別に書かれた「ねこねこ日本史でよくわかる 日本の歴史」の本では近現代は取り上げられていませんでしたが、この本では近現代まで紹介されています。内容はかなりざっくりですが、ポイントを抑えて簡潔に書かれています。この本だけで歴史をすべて理解することは出来ませんが、興味を持つきっかけの一つとしてはわかりやすくて良いのではないでしょうか。
私がうれしかったのは、平成時代のところに山中伸弥先生が載っていることです。IPS細胞の研究で2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞された、あの知的な雰囲気の山中先生がねこの姿になっていてかわいいです。ねこの姿でも知的です(笑)
ちなみに、明治時代は福沢諭吉で、大正時代の野口英世のねこも似ていてかわいいのですが、私は昭和時代のマッカーサーがツボでした。
小学生が歴史に興味をもつきっかけの一冊として
漢字が使われていますが、全てふりがな付きです。漢字がいっぱいの本でも嫌がらない子なら、小学校低学年でも読めると思います。ただし、特に幼い子向けに書かれているわけではないので、難しい言葉や言い回しがあると思います。小学校3年生くらいにならないと、一人で理解するのは難しいかもしれません。大人が一緒に読んであげる必要がありそうです。高学年の子は自分で読んで、わからない言葉は自分で調べましょう。