江戸ビジュアル図鑑

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江戸時代の人たちの暮らしぶりが絵でわかる~江戸ビジュアル図鑑(感想・レビュー)

今日のおすすめ本

江戸ビジュアル図鑑(双葉社スーパームック)
双葉社 (著)

本の内容

  • 第1章 江戸の町とつくり
    • 江戸市中今昔マップ 江戸後期
    • 江戸市中今昔マップ 現代
    • 江戸の構造
    • 町割、長屋、湯屋、屋台、飯屋、奉行所、牢屋敷、船、駕籠(かご)、宿場
  • 第2章 暮らしと文化
    • 将軍、江戸城、将軍の暮らし、大奥、大名屋敷、参勤交代、旗本・御家人、八丁堀、剣術、武家の懲罰、大名、幕府の職制
  • 第3章 江戸城と武家
    • 芝居、相撲、娯楽、衣類、裁き、火消、商い、職人、行商、吉原、農村
  • 巻末NOTE
    • 江戸の基礎知識
    • 江戸時代年表
    • さくいん

フルカラーで絵や図が豊富!見ているだけでも楽しめる

本自体は薄めのムック本ですが、詳細に描かれたイラストや、当時の浮世絵などの資料がカラーでたくさん載っているので、じっくり見て長く楽しめる図鑑です。ソフトカバーなので気軽に読めるところも気に入っています。

表紙には長屋のイラストが出ていますが、この図鑑で取り上げられているのは建物だけではなく、江戸時代の人々の暮らしぶりがわかるような幅広い内容が紹介されています。

この図鑑を見ると、当時の人々もいろいろと工夫して暮らしていたんだということがわかります。一方で、現代人からみたら不便そうなことや差別的なこともありますが、やはり江戸は活気があって、現代人の関心を引くような魅力にあふれている町だと思います。

湯屋の二階にあるものとは・・・

「湯屋」というのは、いわゆる銭湯ですが、その男湯の二階には裕福な男性たちの休憩所があったそうです。そこでは碁や将棋をして楽しんだりくつろぐことが出来たそうですが、なんと女湯の覗き窓があったそうです。今の時代には考えられないことですが、こういうことからも江戸時代の人々の暮らしぶりがわかります。

当時は当たり前だったことも、現代では非常識と思われることがたくさんあります。また、今の時代なら当たり前なことが、昔は違っていたということもあります。そういうことを親子で話しながら読むと面白いですね。

江戸時代好きにおすすめの本

我が家のどんべー君は「ねこねこ日本史」や「学習まんが 日本の歴史」などで江戸時代に興味を持ったので、この図鑑も気に入ったようです。

大人の方なら、時代劇や時代小説が好きな人におすすめです。時代小説の背景がよりわかりやすくなって理解が深まりそうです。本の最後にさくいんもついているので、わからない言葉を調べるときにも使えそうです。

子供向けに書かれた本ではないので、ふりがなが付いているのは一部の漢字のみ

「江戸ビジュアル図鑑」のサブタイトルは「時代小説の用語と場面がよくわかる」となっています。つまり、時代小説や時代劇を見るような方へ向けた本のようです。

子供向けに書かれたものではないので、字も小さめですし、漢字のふりがなも、一部の読みづらい字にしかついていません。小学生だったら高学年でないと一人では読めないと思います。高学年でも難しい用語はわからないものがあると思います。

それでも江戸時代に興味を持っている子にはおすすめしたい本です。絵を見るだけも面白いですし、大人が文章を読んで意味を教えてあげるのもいいですね。親子で読んで楽しめる本だと思います。

どんべー(ぼく)
行商って、移動販売かあ~。・・・いやいや、こんなにいっぱいザルを運べないでしょ!・・・って?うそ~!これ運んでたの?

『江戸ビジュアル図鑑』の情報はこちら

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マペ(お母さん)

息子(どんべー)が小さい頃、1000冊以上読み聞かせをしました。せがまれて一冊を何度も読んだので、読み聞かせの回数は1万回を超えるのではないかと思います。最近は読み聞かせの機会も減ってしまい、ちょっとさみしいような楽になったような。

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