きいろい ばけつ

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読んであげたい本 小学生(1、2年)低学年 お話・物語

きつねくんの、長くて短い幸せな一週間~きいろいばけつ(感想・レビュー)

今日のおすすめ絵本

きいろいばけつ
もりやま みやこ(著), つちだ よしはる(イラスト)

教科書にも採用されたきつねくんのお話

光村図書の2年生の教科書(平成17年~平成22年使用のもの)に取り上げられた作品です。二年生の教材ということで、ところどころに漢字やカタカナが使われ、タイトルも「黄色いバケツ」となっていたようです。

教科書に採用される時には、このようにその学年に合った文字の表記に変更されることになっています。

きいろいばけつ」の主人公の「きつねのこ」が出てくるお話は「きつねの子シリーズ」として5冊出版されています。どの本にもお友達の「うさぎのこ」「くまのこ」が出てきます。

著者の森山 京さんはコピーライターをされていたそうですが、40歳から創作をはじめられて、たくさんの児童書を書かれました。うちでは「またおいで」という本も読みました。

きいろいばけつを見つけてしまった、きつねくんの葛藤

子どもって、たわいのないものに夢中になりますよね。私自身もそうでした。そして、その「たわいのないもの」が、とても大切だったりしました。このお話の主人公のきつねくんは、偶然見つけた黄色いバケツに心ひかれ、手に持ってみたり、中に入っている水に顔を写してみたり。きつねくんにとっては理想のバケツ。それを目の前にした時のきつねくんの気持ちが、とてもよく表れています。

しかし、黄色いバケツは誰のバケツかわからない。勝手にもらってしまうわけにもいかないから、お友達に聞いて周ったけれど持ち主がわからない。そんな時に、お友達が、その黄色いバケツがきつねくんに似合うね、なんて言うんです。そりゃあもう、そんなこと言われたら、このバケツをほしいという気持ちが高まってしまうというものです。

みんなと相談して、1週間誰も取りに来なかったら、きつねくんがバケツをもらうことに決めます。毎日、バケツのことで頭がいっぱいのきつねくん。そして、バケツを手にしたらこんなことしたいなあ、などと想像したり、手に持って歩いてみたり、丁寧に洗ったり、バケツをとても大切にしながら、元の場所に置いて帰るのです。

その一週間、きつねくんは確かに幸せな時間を過ごしたのだと思います。とてもとても幸せに満ちた毎日だったことでしょう。手に入れられなかったけれど、大好きな黄色いバケツと過ごした時の気持ちは、きつねくんにとって宝物なのだと思います。

かわいくて温かな、お話の世界観やお友達のやさしさが伝わってくる絵

この本の挿絵を描かれたつちだよしはるさんも、たくさんの本を出版されています。「きいろいばけつ」のあとがきに、つちだよしはるさんがこのお話の挿絵を描くにあたって作られた人形の写真が載っていました。きつねくんやお友達の人形で、手が動くように出来ているそうです。絵を描くために人形まで作っちゃうんですね!こんなふうにして、かわいくて生き生きしたきつねくんたちが誕生したんですね。

すべてひらがなで書かれていて1~2年生におすすめ

1~2年生なら自分で読めるのでおすすめです。挿絵はオールカラーではありませんが、絵の数は多いので読みやすい本だと思います。ひらがなで書かれていますが、全て一人で読み切るには年長さんではちょっと大変かなと。幼児には読み聞かせをしてあげると良いと思います。

どんべー(ぼく)
ぼくも黄色いバケツほしかった~

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マペ(お母さん)

息子(どんべー)が小さい頃、1000冊以上読み聞かせをしました。せがまれて一冊を何度も読んだので、読み聞かせの回数は1万回を超えるのではないかと思います。最近は読み聞かせの機会も減ってしまい、ちょっとさみしいような楽になったような。

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