ラチとらいおん

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らいおんと一緒なら、一歩踏み出せる~ラチとらいおん(感想・レビュー)

今日のおすすめ絵本

ラチとらいおん
マレーク・ベロニカ(著, イラスト), とくなが やすもと(翻訳)

強くなさそうな「らいおん」だから良い!シンプルな線とセンスのいい色合いで描かれたハンガリーの絵本

独特なタッチの線画で描かれ、着色は青緑、赤みの強いオレンジ、黄色と三色のみ。(※私は師匠から黒と白は色に数えない、と教わったので黒は含めず)

細かく描き込んだ凝った絵ではないのですが、建物などはまっすぐな線で描かれている一方で、人物とらいおんはユルい線で描かれていて温かみがあります。ラチやお友達などは、日本の作家さんの絵とはタッチが少し違う雰囲気だなと思います。

そして私は、このカラーリングが好きですね!もともと青緑が好きなのですが、このオレンジと黄色と合わせているのがとてもセンスが良いなと思って。こんなおしゃれな絵本に子どもの頃に出会えるなんて幸せだと思いませんか?

ラチは本当に「せいかいじゅうで いちばん よわむし」だったのかな?

冒頭には主人公のラチは「せいかいじゅうで いちばん よわむし」と書かれています。でも読んでいくとあれあれ?これは私のことではないかな、なんて思ったり。私の息子のどんべー君にも、とても似ています。「せいかいじゅうで いちばん よわむし」というのはラチが自分のことをそう思うのであって、本当は、まだ自分の強さに気がついていないだけだったんじゃないかな。

周りの人に、君は弱虫だ!とか、こんなことも怖くて出来ないの?って言われたりすると、自分はなんて弱いんだと思い込んでしまってますます弱気になってしまいます。どんべー君もラチみたいな男の子だったなあ。はじめから、怖い、出来ないって思ってしまうのです。

そこで「らいおん」の登場です。しかし、なんだかとっても弱そうならいおん。ラチが思わず笑ってしまうぐらいですからね。

でも、このらいおんは、大いにラチの助けになってくれます。今、自分が弱虫だと思っているちびっ子にも、心の中にこのらいおんを迎えてほしいなあ。強そうなライオンに励まされるのではなく、こんなゆる~いらいおんだから良いんでしょうね。がんばれと言って励ますというよりも、寄り添って力を与えてくれる感じ。

最後の「おしまい」のページも好き!

強くなるために、一歩踏み出すための勇気をくれたらいおん

らいおんが現れて、ラチはらいおんと一緒になぜか体操をすることになります。これは、体が強くなることで心の強さも持てるようになる、ということかなと私は解釈しました。なぜ体操するのか、理由は書かれていないのであくまでも私の想像なのですが。

そしてラチは、心身の強さだけでなく、らいおんが一緒にいてくれるという安心感も助けになり、勇気を出して行動できるようになります。この安心感が一歩踏み出すためのカギなのかもしれませんね。

ひらがなとカタカナだけなので小さな子におすすめ

本文はひらがなとカタカナのみで書かれています。文章の量は多くないので、年長さんあたりから一人で読めそうです。

内容的にも幼児~1年生くらいにちょうど良さそうです。幼稚園の間にお父さんお母さんが読んであげるといいかもしれません。

どんべー(ぼく)
らいおん、かわいい~

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マペ(お母さん)

息子(どんべー)が小さい頃、1000冊以上読み聞かせをしました。せがまれて一冊を何度も読んだので、読み聞かせの回数は1万回を超えるのではないかと思います。最近は読み聞かせの機会も減ってしまい、ちょっとさみしいような楽になったような。

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