今日のおすすめ本
ふしぎなたけのこ
松野 正子(著)、瀬川康男(絵)
どんどん先を読みたくなる勢いのあるお話
たけのこが出てくるということで、なんとな~く、たけのこがどうなるか想像がつきますが、期待以上にたけのこが存在感のあるお話です。
「たろ」という男の子が住む村では、たけのこが一番のごちそうです。たろは自分の誕生日に山へたけのこを取りに行くのですが・・・話が始まってからすぐに何かが起こります。
展開が早いお話で、次々と状況が変化していくので、小さい子でも飽きずに最後まで楽しめます。
我が家では息子のどんべーくんが幼稚園のころにこのお話が好きだったので、なんども読み聞かせをして親子でこの絵本を楽しみました。
躍動感のある絵が、お話を引き立てている
絵は瀬川康男さんです。勢いがあって、人々の体の動きや表情が生き生きとしているところが気に入っています。
たけのこが出てくるシーンでは、横長の本の形を生かした構図もおもしろい!
カラーの絵とモノクロの絵があって、私はどちらかと言うとカラーの絵が好きです。でも、モノクロの絵の方がかえって勢いや動きが表現しやすいのかな、と思いました。
私が一番好きなのは、最後の見開きに出てくるカラーの絵。躍動感のある絵とはまた違って、ゆったりとした時間が流れているような感じが伝わってきてほっとするんです。
瀬川さんの絵は表情豊かで、次々といろいろなことが起こるこのお話とは、とても相性がいいなと思いました。
全てひらがな。小学校1年生くらいまでの子におすすめ
本の裏表紙には、「読んであげるなら4歳から。自分で読むなら小学校初級向き」と書いてあります。
ひらがなで書かれているので、ひらがながすらすら読める子なら自分で読むことができると思います。
一見、地味な印象の絵本ですが、親子で楽しめるいい絵本ですよ。
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